メーター巻き戻しとは 車用語集
メーター巻き戻し
車の走行距離を改ざんすることです。
例えば、実際の走行距離は10万キロなのに、走行距離メーターを操作し5万キロに戻してしまうことです。
最近ではこのメーター巻き戻しに対する業界の取り組みも進んできており、以前と比べると数は減ってきています。
メーター改ざんとは
メーター改ざん(メーター巻き戻し)とは、車の走行距離計(オドメーター)を不正に操作し、実際の走行距離よりも少なく表示させる行為です。走行距離が少ないほど中古車の価値は高くなるため、悪質な業者がこの手法を使って車両を高く売りつけることがあります。
メーター改ざんは違法行為
走行距離の改ざんは、詐欺罪および不正競争防止法違反に該当する犯罪行為です。実際に、改ざん車両を販売したとして逮捕された事例もあります。
例として、オークションで約21万円で購入した走行距離約14万kmの車を、約6.8万kmに改ざんして約43万円で売却した販売者が逮捕されています。
業界の対策
近年、メーター改ざんへの対策は大きく進んでいます。
- 2004年1月〜:車検証の備考欄に、旧車検時と新車検時の走行距離が記載されるようになりました
- 2017年1月〜:走行距離が一度でも減った車の車検証に「過去に表示された走行距離の最大値」が記載されるようになりました
- デジタルメーターの普及:改ざんが困難で、操作しても履歴が残る仕組みになっています
また、自動車公正取引協議会は、加盟店に対してメーター改ざん車の取り扱い禁止と、走行距離管理システムの活用を呼びかけています。
メーター巻き戻しの見抜き方
1. 車検証を確認する
車検証の備考欄に記載されている前回・前々回の走行距離を確認します。数値が減少していれば、メーター改ざんの可能性が非常に高いです。
2. 注文書・契約書を確認する
注文書に記載された走行距離が車検証の数値より小さい場合や、「走行距離不明」と記載されている場合は注意が必要です。
3. オイル交換ラベルを確認する
エンジンオイル交換時に貼られるラベル(運転席ドア付近やエンジンルームなど)に、交換時の走行距離が記録されていることがあります。メーター表示と矛盾がないか確認しましょう。
4. 整備記録簿を確認する
点検整備記録簿には点検時の走行距離が記載されています。時系列で走行距離が自然に増加しているか確認します。
5. 内装の状態を確認する
走行距離が少ないはずなのに、シートのへたり、ステアリングの擦れ、ペダルの摩耗が激しい場合は、実際の走行距離はもっと多い可能性があります。
改ざん車を購入してしまった場合
購入後にメーター改ざんが発覚した場合、民法上の「契約不適合責任」により、以下の請求が可能です。
- 契約解除と代金の返還
- 代金の減額請求
- 損害賠償請求
まずは購入した販売店に連絡し、それでも解決しない場合は、消費生活センター(電話番号:188)や日本中古自動車販売協会連合会に相談しましょう。
改ざん車を避けるために
- 信頼できる販売店(JU加盟店やメーカー系ディーラーなど)で購入する
- 車検証と整備記録簿の走行距離を必ず確認する
- 相場より極端に安い車には注意する
- 第三者機関による車両状態証明書がある車を選ぶ